Random Walk Theory VS Behavioral Finance Theory

前回のBlogで、「固定化されたマインドセットを解いていきたい・・・」って書いたのですが紐を解き過ぎたのか、人生で初めてのインフルエンザになってしまいました。3日間仕事を休んだことによって、久しぶりにゆっくり休養を取る事ができました。

しかし、元来あまり寝れない体質なのか、もしくは何かをしていないと駄目な性分なのか、ただ睡眠を取るという事は暇すぎて、しかし外出も体がキツく、今持っている本をもう一度読み返していました。

その中で、バートン・マルキール氏のウォール街のランダムウォークを何度か読み返しました。

バートン・マルキール氏は、効率的市場論の支持者で、テクニカル分析やファンダメンタル分析によっては、長期スパンの観点からは、市場の平均を上回る事は出来ないと述べています。

僕自身、効率的市場論は最初から疑問を持っていまして、この仮説は合理的行動を基調としていますが、人間なんてものは進化した猿ですからどう考えても、ホモ・エコノミカスになれるわけなく、非合理的行動が基調で合理性の追及をしているだけだと考えています。

株式市場はゼロサムゲームなので、「搾取する側」と「搾取される側」の人間に分かれると考えています。市場に連動するインデックスファンドは、それ自体が市場なので資本主義社会が機能する限りプラスリターンです。

僕は、行動ファイナンス論を支持しています。2002年にノーベル賞をとったので、まだまだ認知度と実績は浅いかもしれないですが、これからもっと発展していくのではと思っています。

行動ファイナンスの中で、主に人間が非合理的基調として合理的を追求しているかという4つの以下基礎理論

・心の会計
・プロスペクト理論
・自信過剰
・後悔の回避

色んな新しい説が出てきては、古い知識が陳腐化して、淘汰されていく。

人間が作り出した市場なので「栄枯盛衰」という自然の摂理のような気がします。

古い考え方だけに固執しないで、新しい考えも理解して吸収できるように、日々金融リテラシーを磨いていきたいと思います。
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Mental Accounting

行動経済学の中で、Mental Accounting (心の会計)というものがあります。

これは何かというと、心の中でお金の価値を区別しているということです。

例えば、パチンコ・パチスロ・競馬・ボート等のギャンブルで儲けたお金などを「あぶく銭」として、いつもの一定の給料などの収入と区別して、無駄使いや衝動買いなどの用途に使うというものです。

また、有名な例ですが 

映画を見に行こうとして、10ドルの前売りチケットを買いました。ところが、劇場に入ろうとして、あなたは自分がチケットをなくしたことに気付きました。(予約席ではなく、払い戻しはできません。)あなたは、もう一度10ドルを払って映画のチケットを買いますか?

イエスと答えた人は46%でした。



そして、この質問が次に来ます。

料金が1人10ドルの映画館に、映画を観に行きました。劇場でチケットを買おうとした時、あなたは自分が10ドル紙幣をなくしたことに気付きました。あなたは、10ドルを払って映画のチケットを買いますか?


こちらの質問では、88%の人が映画のチケットを購入すると答えた。




どちらとも、20ドルを支払わなければ映画を見る事はできません。
しかし、20ドルで映画を見るという事は割高に感じるわけです。

後述は、10ドルがなくなっても映画を見ようとする行動は、チケットが20ドルとは考えません。無くしてしまった現金10ドルは別の会計になってしまいます。

この例の「心の会計」は、合理的視点で見てみると映画を見る方がよいと考えられます。サンクコストとは違って、その事象を続けるのは無意味ではないからです。 

価値観というものは人それぞれ違うものですが、この「心の会計」というものを理解して、会計の出所を統一にしたら合理的なアプローチが少しでも向上するのではないかと思います。



Prisoner's Dilemma

「囚人のジレンマ」という問題について。


引用 <囚人のジレンマ(しゅうじんのジレンマ:Prisoner's Dilemma)は、ゲーム理論や経済学において、個々の最適な選択が全体として最適な選択とはならない状況の例としてよく挙げられる問題。非ゼロ和ゲームの代表例でもある。この問題自体はモデル的であるが、実社会でもこれと似たような状況(値下げ競争、環境保護など)は頻繁に出現する。>

 

一つのサンプルを挙げます。

AとBという二人組が犯罪をして捕まりました。それに対して、AとBが「自白」もしくは「黙秘」という駆け引きを通して、連続的に変化していく人間心理の因果関係の結果を説明しています。


定量的に分析してる下記グラフから説明します。

囚人のジレンマ


精神的に頑丈で物事を合理的に考える事が出来る2人、もしくは本当に信頼しあっている2人なら「黙秘」を保てるかもしれません。グラフでいうと(-1、-1)の関係性です。お互いにとっては、一番の最適解になります。

しかし、自分だけが「自白」して、相手が「黙秘」を選んだら罪が(0,-9)になります。

そして、逆も然りです。相手を信頼して「黙秘」、相手が裏切り「自白」(-9, 0)

心理の変化としては、

初めは、協調性 > 個人性

しかし、精神的圧迫や猜疑心という心理の変化により
    
    協調性 < 個人性

結局は、お互いが裏切り「自白」「自白」という(-6, -6) という、当人にとっては最適解という選択の結果が、全体でみると最適解にならない事を説明しています。

経済面、政治面というマクロ視点からもこの「囚人のジレンマ」は説明が出来ます。

「黙秘」を「協調」として、「自白」を「裏切り」とした場合、企業間の価格・マーケット(セグメント)シェア争い、国家間の社会保障など、様々な問題をお互いにとっての最適解を導く事が出来きます。(理論上の話)

様々な事例を次に紹介します。

「企業間での囚人のジレンマ」

「囚人のジレンマ集」

最後に、人間は複雑だなって感じです。 

P.S.色々頭に浮かんだけど、過激な発言になりそうなので自粛しておきます。



Efficient Market Hypothesis

効率的市場仮説理論とは、全ての情報が生み出されると、即座に株価に織り込まれていて、市場は常に効率的だという事です。

そして、その中には三つのレベルがあるというものです。

1) Weak Form: 過去の情報などは現在の株価に織り込まれていて、将来の株価予想にはつながらないという(テクニカル分析を否定している)。

2) Semi Strong Form : 公開情報が、即座に株価に織り込まれるという(ファンダメンタル分析の否定)

3) Strong Form : 公開情報だけではなく、内部情報(インサイダー情報)も将来の株価にも影響を及ぼす情報も既に株価に織り込まれているという

スゴイ賢い人達がこの仮説を展開したのだから、素人投資家が肯定・否定をするわけではないのですが、所詮人が発見して展開しているものですから、確実だとは思っていません。

この上記1-3の中で、即座に株価に織り込まれるというのは、どれだけの時間軸の事なのでしょうか?

例えば、公開情報が流れた瞬間の0.01秒とかに、もう織り込まれているのでしょうか。もしくは1時間と言ったタイムラグ が働くのでしょうか。 即座っていうくらいだから、コンマ一秒の世界なんでしょうか。

しかし、その中で限定合理的な人間が、完全な合理性に基づいて行動をとることはできません。

効率的な市場だったら、アービトラージ取引等の市場の歪みを利用するテクニックも生まれなかったでしょう。

テクニカル分析を基に投機・投資をしている人たち、ファンダメンタル分析を基に投機・投資をしている人たちが、どのぐらいの資本割合でマーケットに参加しているのでしょう。

それぞれの資本割合(テクニカル、ファンダメンタル)で、仮説理論の3つの効率性のどれかに近づくのではないのかと思うのですが、正直素人意見ですし、根拠はありません。

一つわかるのは、商売の基本概念は「安く買い、高く売る」です。株も然りだと思います。

人間の心理は、言葉では全て説明できるようなものではないと思っています。

その中で、人間の定量的・定性的にも説明が難しい心理行動(無意識、理性の働かない行動)の勉強が一番の投資効率性向上の根幹になるのではと思っています。


















Heuristic

ここ最近の世界経済・市場を見て、どのポイントを境に回復していくのだろうと思い、さすがに日経平均が7,000までは下がる事はないだろうと自分自身の根拠のない勝手な解釈で思い込んでいました。

しかしふと気付いたのですが、Mr.Marketの台頭で群集心理を巧みに操り、砂上の楼閣を築いたり、その楼閣をバブルの様に崩していってマーケットに関係する人を翻弄します。

この群集心理の凶乱はなぜ起こるのかを再度見直すために、行動経済学の本を手に取りました。

行動経済学においてのヒューリスティックという言葉をWikipediaからの引用で

必ず正しい答えが導けるわけではないが、ある程度のレベルで正解に近い解を得ることが出来る方法。答えの精度は保障されないが、回答に至るまでの時間が少なくて済む。主に計算機科学と心理学の世界で使われる語。どちらの分野での用法も根本的な意味は一緒だが、指示対象が違う。計算機科学ではプログラミングの方法を、心理学では人間の思考方法を指して使われる。論理学では仮説形成法と呼ばれている



ヒューリスティックは、大きく3種類の属性があります。

まず1つ目が、
Anchoring (係留)についてなのですが、最初の文章の中で「どのポイントを境に回復していくのか」の中で、アンカーリング(係留)というヒューリスティックが考えられます。 
・実際予測が難しい日経平均などの指数で、今までの記録でこれ以下にはならないという判断(僕の判断では日経平均株価が7,000)をして、その基準を境に回復していくだろうという不確実な解釈。

そして2つ目が、
Availability(利用可能性)
・世界経済が本当に悪いかどうか、正確な統計などを過去の正確なデータなどと比較対象しないで、外部環境などの簡易な要因もしくは、自分の長期の記憶から簡易的な判断で、景気もしくは不景気かを判断するという解釈

最後に3つ目が、
Representativeness(代表性
・今回のこの文章には該当しないのですが、有名な例えで「リンダの問題」というのがあります。詳細は省きます。
特定の母集団やカテゴリーに典型的と思われる事項に着目しすぎるあまり、その確率を過大に評価しやすい意思決定プロセスの事をいいます。

人間は限定合理的な生き物であって、全てに対して合理的に生きる事は不可能だと思います。

合理的だというのは、ミクロ経済世界でのモデルとしての経済人です。経済人は超合理的、超利己的で、そして超自制的であります。

行動経済学の歴史はまだまだ新しいのですが、僕自身とても大切だと思いますのでもっとディープな所まで詳しく勉強して行きたいと思います。
プロフィール

Miller3132

Author:Miller3132
Miller3132 です。

海外留学時代のメジャーでファイナンスやエコノミックスに興味を持ち始め、帰国後、日本で就職をして資産形成を始めました。

Intelligent Investor になれるよう、日々金融リテラシー向上の努力をしていきます。

特に行動ファイナンスの有効性に重点を置いています。

長期分散投資(20年)を目安にアーリーリタイアメント出来るように頑張ります。

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